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Vol.12 耳そうじ

なんともはっきりしない空模様です。雨はうっとうしいですが、梅雨にはやはりしっかり降ってもらわないと、私達生き物は困りますよね。

ご無沙汰しています。システム上の問題で、この「代々木の森通信」だけでなく「スタッフ休憩室」もしばらく更新できず、申し訳ありませんでした。

さて、学校でもプール開きしたところが多いようです。春の学校健診で「耳垢栓塞」等と書かれた紙を持って、プール開き直前に駆け込む患者さんも一段落です。

皆さんは、耳そうじはどのようにしているでしょうか?耳垢にも個人差があり、万人に通用する最適な方法というのはないのかもしれません。でも、耳そうじの仕方が悪くて受診する方も多いので、今回は私なりに良いと思う方法を提案してみたいと思います。

何事も、敵を知らずには対策は立てられません。耳の中の仕組みを少しお話します。

耳は皆さんもご存知の通り、外から見ると穴のようです。その穴の中が外耳道で大人で約3cmあり、つきあたりにあるのが鼓膜です。外耳道の手前半分には皮脂腺や耳垢腺がありますが、奥半分にはありません。また、鼓膜の表面から外耳道の入口に向って表皮が少しずつ移動しています。つまり耳垢は入口近くにたまりやすくなっていますが、奥半分にはほとんどたまらないはずなのです。

ところが耳を下手にいじると、外耳道の奥のほうに小さな傷がつき、表皮の移動が阻害されるために、奥のほうにも耳垢がたまってしまうようになるのです。更には傷から細菌が感染して炎症を起こしたり、真菌が感染して痒みが出ることもあります。

耳の中の皮膚は非常に薄く、外力に対して強くありません。頻繁に触りすぎると、かえって炎症を起こしたり、耳垢がたまりやすくなるのです。ですから耳をそうじは、入口1cm位のところを、1〜2週に一度、お風呂上りの湿ったときに、そっと綿棒で拭く程度のがいいのではないでしょうか。

また、子供は鼓膜までの距離が短く、外耳道もまっすぐに近い形をしています。以前、「耳の中に何か見えるが取れない」といってお子さんを連れてきたお母さんがいました。結局何もなく、鼓膜が外から見えていただけでした。「取れなくて」本当に良かったです。子供はまた、急に動いたりしますので、突っついてしまわないように注意が必要です。

でも実は多いのが、自分で耳そうじをしていたお父さんお母さんに、お子さんがぶつかって鼓膜を破いてしまうケースです。鼓膜だけならまだ良いのですが、深く突き刺さるととても大変なので、特に注意してください。

まとめ

・     耳をそうじは、入口1cm位のところを、1〜2週に一度、
お風呂上りの湿ったときに、そっと綿棒で拭くのがいい?
やりすぎは逆効果!

・     耳そうじをする時は、突っつかないように注意しましょう。

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