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Vol.16 中耳炎とプール 

 梅雨も明け夏本番、毎日暑いですね。こうなると、水辺が恋しくなります。そこで、今回はプールや海水浴などでの注意を中心にお話したいと思います。

 学校で春に健康診断があって、「耳垢栓塞(みみあか)」と書かれた紙をもらったことのある人も多いのではないでしょうか。耳鼻科に受診してお墨付きをもらわないとプールに入れないというわけです。どうしてかというと、大きく分けて二つ理由があると思います。

 ひとつは、耳垢がたまったままプールに入ると、外耳炎になりやすいということがあると思います。特に海の水は様々な雑菌がいて、ひどい炎症を起こしやすいようです。それでなくても暑い時期は汗もかくし、皮膚の痒みや湿疹が出やすい時期ですから、注意が必要です。もし外耳炎になってしまったら、ある程度治るまでは海やプールは止めた方がよいでしょう。

 もうひとつは、中耳炎になっていないことをちゃんと確認しないといけないということです。耳垢があると鼓膜が見にくいですから、これをとってから診察する必要があるわけです。
 子供の場合に一番問題になる中耳炎が、痛みのなく気づかれにくい滲出性中耳炎です。これは、耳管という中耳唯一の出入り口が、鼻やのどの粘膜が腫れることによりつまって生じる疾患です。つまり、耳の中に水が入るのが悪いのではなく、鼻に水が入り粘膜が炎症を起こしたり、体が冷えて鼻粘膜が反応性に腫脹したりすることが影響するのです。プールは塩素濃度が高く鼻粘膜への刺激が強い上に、何回も続けて或は定期的に入ることも多く、炎症が治まりきらないうちにまた次の炎症が起こる為に悪影響が大きいようです。特にアレルギー性鼻炎があると、プールに入った時に鼻炎症状が悪化しやすく要注意です。滲出性中耳炎やアレルギー性鼻炎などの場合は、耳鼻科で定期的な診察や治療を受け、場合によっては一時プール休んで耳の治療に専念することが必要です。
 痛みの出やすい急性中耳炎も、鼻やのどの炎症が耳管を通って中耳炎になるものです。急性の炎症がある場合は、それが治るまではしっかりと休息して治すことが先決です。プールや海だけでなく激しい運動も避け、痛みの強いうちは入浴も避けたほうが良いでしょう。

 大人の場合は子供に比べ、鼓膜に穿孔のある慢性中耳炎が問題になることが多いかもしれません。この場合も鼻やのどの炎症が影響することもあるのですが、むしろ耳に水が入り鼓膜の穿孔を通って直接中耳に炎症を起こすことが多いようです。海やプールだけでなく洗髪やシャワーでも炎症をおこしますので要注意です。耳にフィットする特殊な耳栓をしその上から水泳帽をかぶると、かなり耳内への水浸入を防ぐことができるようです。当院にもこの耳栓を置くようにしましたので、必要な方は担当医または受付にお声掛け下さい。入浴なら、綿を耳栓にして使うだけでも耳内への水の浸入を防ぐことができます。美容院や理容院での洗髪の際も、必ず耳栓をするようにしましょう。

 

まとめ

・     プールや海水浴前には、耳そうじをしましょう。
(ただし、傷つけないように!)

・     滲出性中耳炎やアレルギー性鼻炎の人は、プールに通う場合耳鼻科で耳のチェックをしましょう。

・     鼓膜穿孔のある人は、洗髪時も耳栓をしましょう。

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