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暑いですね。
うちでは狭い部屋の中で家電製品が熱を発するので、耐えられずエアコンをつけます。すると室外機は熱風を吐き出して、、、更に東京の気温が上がってしまう、悪循環ですよね。

夏休みも近づき、このクリニックにも一足早く南の島へ旅立つという患者さまもちらほらとーー。
そこで、今月は気圧変化と中耳炎について少し話したいと思います。

みみの中には「中耳」という部屋があります。この部屋の出入り口は「耳管」という狭い通路ひとつしかなくて、鼻の奥に通じています。この出入り口は防犯(細菌が入って来るのを防ぐ)のためにオートロックになっていて、中から外に出るのは楽ですが、外からの中へは、周囲の「筋肉」に狭い通路を広げてもらわなければ入れません。ちなみに、この部屋には「鼓膜」という窓があって、外から覗くことはできますが、開けることはできません。そのため換気をしたいときは、唯一の出入り口である「耳管」を開くしかないのです。

普段は、人は1気圧の中で生活しています。ところが気圧が急に変わると「中耳」の空気も体積が変わり、換気が必要になってくるのです。

通常は、つばを飲んだり、あくびをすることでロックが解除される「耳管」ですが、もしこの唯一の出入り口である「耳管」が開かなくなったらどうなるでしょう?

オートロックの性質上、外から空気を中へ入れたいとき(気圧が上がり、「中耳」の空気の体積が小さくなったとき)に特に問題が起こりやすいのです。空気を入れたいのに入ってこないと陰圧になり、粘膜が腫れて炎症を起こし、痛い「中耳炎」になってしまうのです。(その他にも、難聴やめまいを起こす病気になることもあるので、耳痛に限らず気圧変化後にみみの調子が悪ければ、耳鼻科での診察が必要です)


*「耳管」が開きにくいのは、どんな時なのでしょう?

・     はなやのどの粘膜が腫れて耳管が細くなっているとき
   鼻水が耳管の出口を塞いでいるとき
   ・・・・・風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、など

・     「耳管」を開く筋肉などの働きが悪いとき
   ・・・・・寝不足、ストレスなど


*どうすれば「耳管」を開きやすくすることができるのでしょう?

もちろん、風邪をひかないように注意するとか、休暇前で仕事は山積みでも、せめて前日はしっかり寝るなどは、個人で努力できる部分だと思います。

でも、アレルギー性鼻炎があったり、もともと耳管狭窄症とって耳管の細い人もいます。

そういう人も、事前に薬を飲んだり鼻にスプレーをしたりして、極力「耳管」を広げる処置をしておきます。そして飛行機なら上昇・降下(特に降下時)にはガムを噛んだり、アメをなめてしょっちゅうつばを飲むなどして、頻繁に「耳管」を開き、気圧差が生じないようにすることです。一旦大きな気圧差が生じてしまうと、「耳管」のロックはなかなか解除されません。

スクーバダイビングなら、風邪の時は無理に潜らず、旅行のスケジュールもゆったりと、疲れをためたまま潜らないようにしましょう。潜行時はゆっくりと潜行し、こまめに耳抜きをし、うまく抜けないときはあせらず少し浮上してもう一度耳抜きをしてみましょう。くどいようですが、大きな気圧差があると、「耳管」のロックは解除されにくいのです。

まとめ

・     体調を整えて、飛行機に乗る/海に潜る

・     鼻炎などのある人は、事前に耳鼻科で処置を受け、薬を処方してもらう

・     降下時/潜行時はこまめに耳抜きをする

・     それでも耳が痛くなったり、聞こえが悪くなったら、耳鼻科で診てもらいましょう

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