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 まだ、東京の木々はほとんど色づいていませんが、北へ向う新幹線は紅葉狩りと思しき人々で満員のようです。東京でも日中はかなり暑くても、朝夕はかなり寒くなってきましたよね。夏の疲れが取りきれないうちにこの気温差で、体調を崩す人も多いようです。

 今月に入り、インフルエンザの予防接種が始まりました。私が小学生の頃は学校で集団接種していましたが、現在は任意ですので、希望者は自ら医療機関を受診して、保険はきかないので自費で高い料金を払って注射してもらわなければなりません。ちょっと面倒ですよね。(自治体によっては、高齢者などに一部公費負担しているところもあります。)

 インフルエンザの予防接種についてよく耳にするのは「何型が流行るかわからない」し「注射してもインフルエンザになった」から「インフルエンザの予防接種は効かない」というもの。また、最近インフルエンザの特効薬ができたので、[なったら薬をもらえばいいや」と安易に思っている人もいるかもしれません。

 でもちょっと待ってください。確かに予防接種を受けてもインフルエンザにかかってしまうことはあります。でも流行が予想される数種の型を組み合わせたインフルエンザワクチンとなっており、重症化を防ぐことができるということはわかっています。つまり、たとえインフルエンザにかかっても、肺炎や脳炎などになりにくくなるということです。

 もちろん健康な成人は、インフルエンザにかかりにくいでしょうし、なっても数日で自然と治るでしょう。でも、ストレスや寝不足は思った以上に免疫力を低下させるものです。うっかりインフルエンザになってしまえば今度は自分が感染源となり、家族や職場の仲間にうつしてしまうかもしれません。

 また、インフルエンザの特効薬は最近その耐性化(使いすぎにより、薬の効かないインフルエンザウイルスが発生してしまうこと)が危ぶまれています。本当に必要なとき以外は特効薬を使わない(つまり元気な成人にはたとえインフルエンザであっても薬は処方せず、数日高熱に耐えて自力で治してもらう)という専門家もいます。いずれにしても、極力この特効薬を使う機会を減らすことが必要です。

 さらには、いずれ来ると言われている新型インフルエンザに備え、ワクチンの大量生産システムを構築・維持しなければならず、そのためには毎年ある程度の需要(つまりたくさんの人がインフルエンザの予防接種を受け続けるということ)が必要だそうです。

 以上三つの観点から見ても、私はインフルエンザの予防接種は意味のあることだと思っています。特に免疫力の弱い子供や高齢者とその家族はやはり、インフルエンザの予防接種をした方が良いのだと思います。ただし、体調の悪いときに予防接種を受けると、思わぬ副作用が出てしまうかもしれません。睡眠をしっかりとって体調を整え、予防接種に臨んでください。そして接種後も無理のないスケジュールにしておきましょう。

まとめ

・子供やお年寄りのいるお家では、家族全員でインフルエンザ予防接種を受けましょう。

・予防接種は体調を整えて受けましょう。

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