メニュー 診療時間
TOPメイン>代々木の森通信
バックナンバーはこちら>
Vol.8 スギ花粉症・・・予防

 先月はなんだか忙しくて、代々木の森通信をお休みさせていただきました。すみません。

 年が明けて一息つくと、そろそろスギ花粉症の季節です。 以前、日本に留学中の中国人を診察して「スギ花粉症ですね」と告げると、「一番なりたくない病気になった!」と落胆していました。

 そうです。日本以外では、スギ花粉症はメジャーな病気ではないのです。その留学生は、日本にさえ来なければ花粉症になることもなかったわけで、これは国際的に見ても日本のマイナス要素ですよね。

 もちろん、日本国内では国家的な大問題で、国民の16%、地域によっては3〜4人に1人が花粉症で、医療費は2800億〜3000億円との推計もあります。それだけではなく、美しい梅園も裏のスギ山のために楽しめなかったり、布団が干せなかったりと、いろんな意味での損失は計り知れないですね。

 今月は、花粉症対策の中でも予防について少しお話したいと思います。

 なんといっても花粉症にならない(発症しない)のが何よりです。 花粉症もアレルギーですから、アレルギー体質の人、ご両親が花粉症などのアレルギー体質の人はなりやすいのです。発症前から血液検査などをすると抗体が検出され、予備軍とわかる人もいます。また、風邪で粘膜のバリア機能が低下していたり、生後6ヶ月以内にスギ花粉を多量に吸い込むと花粉症になる人が多いというデータもあり、このようなリスクのある人はたとえ発症していなくても花粉症の人と同じような対応を心がけるべきということです。

 まず、花粉症の人も予備軍の人も、花粉を吸い込まなければ症状は出ません。海外や北海道・沖縄などスギのない地域に脱出するのが確実です。でもなかなかそうはできないですよね。花粉の飛散開始は関東で例年2月中旬頃ですが、気温が高いと早まることもありますし。一日の中では午後2〜3時がピークです。そして舞い上がった花粉は夕方また降りてくるそうです。外での作業などはなるべく午前中に済ませるのが良いようです。
 服装も重要で、花粉が中に入り込むような毛足の長いコートはやめ、つるつるした素材がベストです。帽子やマスクも有効ですね。そして、家に入る前に花粉を払い落としましょう。家に持ち込めば、シーズン後まで花粉が家の中に残ることになりかねません。

 次に、予防線を超えて入ってきた花粉を始末します。外出から戻ったら、いつもの手洗い・うがいの他、洗眼や鼻うがいもするといいでしょう。夜は洗髪してから床に入ります。目に見えないですが、火山灰など見えるものだったらどうすればいいかをイメージすると対策を立てやすいですね。

 そして、しっかり睡眠と規則正しい生活で体調を整え、アレルギーに効果があるといわれる食品を継続的に摂るのもいいでしょう。具体的には、プロバイオティクスのヨーグルト、納豆・醤油などの日本伝統の発酵食品、シソの葉、花梨、甜茶(キイチゴ属)、エルダーフラワー・ローズヒップ・ルイボス・ネトルなどのハーブティーなどがあるようです。

 重症の人は、花粉の本格的な飛散開始2週間前から治療開始することで、症状を軽くすることができますので、かかりつけの医師にご相談ください。

 来月は、花粉症の続きで治療についてお話しする予定です。


まとめ

・     スギ花粉症の人はもちろん、そうでない人も予防を!

・     花粉は吸い込まない、持ち込まない。

・     花粉症に負けないよう体調を整えて。

過去の代々木の森通信がご覧いただけます。>>
ページのトップへ

■メイン ■お問い合わせ