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アレルゲン免疫療法(減感作療法)

アレルゲン免疫療法とは

アレルギー性鼻炎や喘息などのアレルギー疾患に対し、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を皮下注射または舌下投与で少しずつ増量しながら投与することで身体を慣らし、アレルギー反応を起こりにくくする治療法です。
当院で治療可能なのは 皮下注射:スギ・ハウスダスト / 舌下投与:スギ・ダニ のみです。


・治療開始から半年ほどで効果がみられるのが一般的ですが、治療効果の個人差が大きい治療法になります。
しかし、現在のところアレルギーに対する唯一の根本的治療になります。

・新たなアレルギー発症を抑制する効果が認められています。

・当院では減感作療法での受診に限り時間予約が可能です。(※通常診察は不可)

・治療効果が現れてもすぐに中止すると再び症状が悪化することがありますので3年間は継続することが大事です。
4年目以降の治療終了時期については決まりがありません。その時点での治療効果や検査の結果をもとに担当医とご相談ください。

・特に投与直後~30分間は強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性が高い治療です。

急な咳き込み・呼吸苦・口や瞼が腫れる・注射部位以外の痒みや蕁麻疹・腹痛・吐き気・意識が朦朧とする等の異常はアナフィラキシーショックという致命的状態に陥る可能性があります。
院外で上記症状が出た場合はすぐに当院へ連絡または重症な場合は119番で救急要請してください。
投与法による比較
皮下注射
舌下投与
開始期間
スギ
飛散期間中の開始は出来ません。
シーズン後~12月(9月頃までが適しています。)
開始年齢の制限:ありません。
スギ
飛散期間中の開始は出来ません。
シーズン後~12月(9月頃までが適しています。) 
開始年齢の制限:5歳から投与可能です。
ハウスダスト
通年で開始可能です。
開始年齢の制限:ありません。
ダニ
通年で開始可能です。
開始年齢の制限:5歳から投与可能です。
投与方法
来院していただき、二の腕の皮下に注射15分待機後医師が反応を確認します。
ご自身で毎日舌下に錠剤またはエキス液を投与
※初回のみ院内で投与します。
期間
最低2年間~出来れば3年以上
3年以上
通院間隔
スギ・ハウスダスト共通で投与量を少しずつ増やしていきます。
個人差はありますが、増量期の約5ヶ月間:毎週来院しての投与になります。
その後2ヶ月間:隔週。
その後:維持量となり1回/月の投与になります。
通院初回 :診療後薬局で受け取り、院内で初回投与。30分院内待機が必要。
通院二回目:診察して次の週分(再び1W分)の薬を処方。
通院三回目:診療して以降(4W分)の薬を処方。
その後は問題がなければ4w毎に受診となります。
お薬がなくなる前に受診しましょう!
メリット
舌下投与より治療効果が優れていると言われています。
スギ・ハウスダストの同時投与が可能です。
開始年齢の制限がない。
痛みが無い。
増量期も自宅で服用できる。(月に一度の通院は必要)
アナフィラキシーのリスクが皮下注射より低い。
デメリット
注射による痛みがある。
ステップアップ中は頻回の通院が必要。
舌下投与よりアナフィラキシーが起こりやすい
その日の体調によっては投与を延期する場合があります。
一年中毎日の投与が必要。
海外への渡航時は休薬が必要。
口腔内に使用するため、口内炎等のトラブル報告あり。
スギ・ダニの同時開始が不可。
1か月以上は間を設け、投与時間も朝1つ夕1つと調整が必要になります。