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下甲介粘膜焼灼術

下甲介粘膜焼灼術を受ける患者様へ

下甲介粘膜焼灼術は、アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎・血管運動性鼻炎などに対し、
鼻の中の粘膜(下甲介粘膜)を高周波で焼いて、鼻汁や鼻閉などの症状を起こりにくくするものです。
手術により症状の軽減は期待できますが、根本の原因を取り除くものではないので、症状の多寡により数年から数ヶ月でまた症状が戻ることもあります。そのため、日常の鼻洗浄や、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎なら減感作療法による体質改善を併せて行う方が、治療効果の持続が期待できます。

手術の方法

ガーゼに麻酔薬をしみこませたものを鼻の中に入れて表面麻酔をした後、下甲介粘膜に麻酔薬を注射することで局所麻酔します。
鼻の穴から専用の針を刺入して、下甲介粘膜を焼灼します。必要により内視鏡で確認しながら行うこともあります。
両側終了すれば、問題になるような出血がないか等確認し、感染対策の抗生剤点滴をします。
術前処置開始から術後処置終了まで、大体40分かかります。

手術時起こりうること

出血
鼻粘膜は血管が豊富なので、思わぬ出血をすることがあります。血がサラサラになる薬(バイアスピリン、など)を内服している方は、術前に内服中止をする場合がありますので、申し出てください。

薬アレルギー
麻酔薬や抗生剤に対するアレルギー反応で、ショックに陥ることがあります。以前に薬を使って気分が悪くなったことがあるような方は、申し出てください。

脳貧血
極度の緊張や、痛みを我慢し過ぎると、自律神経が刺激されて、気分が悪くなったり、血圧が下がって意識がなくなったりすることがあります。少しでもおかしい気がしたら、手術中でもすぐに申し出てください。

術後の経過

手術当日は自然と垂れる程度の、術後数週間は鼻水に混じる程度に出血します。 術後数日間は鼻粘膜が腫れ、かえって鼻閉の強まることがあります。感染予防の抗生剤や、粘膜の腫れを抑える抗アレルギー剤の内服をします。鼻粘膜の腫れを抑える点鼻薬も併用します。
術後1ヶ月程度はカサブタがつきます。放置すると感染をおこしますので、一ヶ月間は週に1回以上通院が必要です。

手術にかかる費用(3割負担の場合)

術前検査料:診察料のほかに¥3050程度(アレルギー検査もすると更に¥7000程度)
手術当日: ¥40700(両側)程度