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軟口蓋手術

軟口蓋手術を受ける患者様へ

のどが狭い、あるいは口蓋垂(のどちんこ)が大きいために、いびき症や睡眠時無呼吸症候群(軽症)になる人がいます。
軟口蓋手術では、口の中より口蓋垂やその周囲の余分な粘膜を切除し、空気の通り道を広げます。
手術により症状の軽減は期待できますが、手術で広げられるスペースには限りがあるため、更にスプリント(マウスピースみたいなもの)やダイエットが必要な場合もあります。また、鼻づまりがある場合、そちらの治療も必要となります。

手術の方法

咽頭(ノド)粘膜に麻酔薬を注射します。更に手術直前より、点滴で痛み止めの投与を開始します。必要により、麻酔薬の吸入やノドへの麻酔薬塗布もします。
手術の操作は全て口の中から行います。余分な後口蓋弓粘膜(口蓋垂の左右にある粘膜のひだ)を切除し、必要により口蓋垂の一部または全部を切除します。
止血後、切除範囲により必要なら切開部を縫合します。
終了すれば、問題になるような出血がないか等確認し、感染対策の抗生剤点滴をします。
術前処置開始から術後処置終了まで、大体2時間かかります。

手術に際し起こりうること

出血
咽頭粘膜は血管が豊富なので、思わぬ出血をすることがあります。血がサラサラになる薬を内服している方は、術前に内服中止をする場合がありますので、お知らせください。

薬アレルギー
麻酔薬や抗生剤に対するアレルギー反応で、ショックに陥ることがあります。以前に薬を使って気分が悪くなったことがあるような方は、お知らせください。

脳貧血
極度の緊張や、痛みを我慢し過ぎると、自律神経が刺激されて、気分が悪くなったり、血圧が下がって意識がなくなったりすることがあります。少しでもおかしい気がしたら、手術中でもすぐにお知らせください。

感染
創部に細菌感染を起こすと、強い咽頭痛と高熱が出ることがあります。

鼻咽腔逆流
手術直後や、術後の瘢痕(傷のひきつれ)が予想以上に強いと、水を飲んだときに鼻に回りやすくなることがあります。しかし、通常は1ヶ月もすれば症状は消失します。

術後の経過

術後2,3日で、感染等の問題がないか診察を受けてください。縫合した場合は、1週間後に抜糸をします。途中で糸が自然にとれてしまうことがありますが、その時はそのままで大丈夫です。少量の出血は術後数日続きます。
2週間程度はかなり強い痛みが出やすく、物を飲み込んだり、しゃべったりしにくくなります。
食事は、薄味でやわらかいものにして、刺激物や硬いもの、とがったもの、飲酒は避けてください。

治手術にかかる費用(3割負担の場合)

術前検査:診察料の他に¥5000程度
手術当日:¥31000程度