アレルギー免疫療法のすすめ
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毎春、陽の光が緩んで春の訪れを感じる頃、本来なら心が浮き立つ季節のはずなのに、スギ花粉のせいで外出したくないという人も多いと思います。かつての私もその一人でした。観梅に行っても周辺の杉林の方が気になる始末です。しかしスギ花粉症ではない友人達は思う存分に梅の花と屋台のお団子を楽しんでいました。
スギ花粉は本来ヒトにとって無害な物質なのです。その無害な物質に対して身体が過剰に拒否反応を起こしてしまうのがアレルギーで、スギ花粉に対するアレルギーがスギ花粉症なのです。
私もそうでしたが花粉症の人にとっては、スギ花粉のみならず春そのものが憂鬱な季節となることは、本当に大きな損失です。
一方、ハウスダスト(=主に「ダニ」)アレルギーの人は、少し違う形で大きな損失があります。
慢性の症状には本人が気付きにくく、鼻が詰まっていても気にならず放置してしまう事が多いのです。しかし鼻が詰まると集中力が低下し、更に、いびき、虫歯、上咽頭炎や扁桃炎など、様々な症状を引き起こします。
つまりハウスダストアレルギーは、本人は鼻が悪いことが原因だと気づかないうちに、集中力低下による勉強や仕事の効率低下や、続発する様々な病気を引き起こすことが多く、その損失は計りしれません。
しかし私は現在では花粉症の薬を飲むこともなく、春を快適に過ごすことができています。
なぜかというと、スギ花粉のアレルギー免疫療法を受けたからです。
アレルギー免疫療法とは、アレルギーの原因物質を少量ずつ継続的に投与し、身体にその物質が無害であると覚えさせる治療です。一般的なアレルギー薬が症状を和らげる効果しかなのに対し、このアレルギー免疫療法は治癒の可能性がある治療です。
私の時は注射薬しかありませんでしたが、近年は舌下錠という経口薬での治療が可能です。
注射治療は半年程度、舌下治療は初めの3回は毎週通院し、その後は毎月通院して、最低3年、できれは5年以上治療を継続します。
治療効果が現れるまで半年程度はかかるとされており、来シーズンの花粉症を楽に過ごしたいなら早めに治療開始したいところです。また花粉症シーズン中には治療開始できませんので、その点も注意が必要です。
スギ花粉症の人にとっては、シーズン外も継続治療が必要なことは面倒ですが、スギ花粉症の不快なシーズンを快適に過ごすことができるので、9割の人が免疫療法をやって良かったという報告があります。
一方、ダニ(=ハウスダスト)アレルギーの免疫療法は、思い立ったが吉日、いつでも開始可能です。
日本において、アレルギー性鼻炎にかかっている人の割合は、ダニ24.5%と.スギ花粉38.8%とが最多です。
そのためか、ダニとスギ花粉の免疫治療薬はあるのですが、それ以外の花粉やカビ、動物等の免疫治療薬は日本にはありません。つまり残念ながら、ネコアレルギーやブタクサ花粉症がひどい人には、このアレルギー免疫療法は向きません。
しかし、ダニやスギ花粉のアレルギー免疫療法を受けると、他のアレルギーを発症しにくくなるという報告もあります。
またアレルギーは自然とは治りにくいとされており、特に近年のスギ花粉症の低年齢化で、学業や部活動、成長への多大な影響も懸念されます。
アレルギーの薬で眠くなりやすい方、花粉症なのに屋外活動の多い方、慢性的に朝はくしゃみや鼻水の出やすい方、風邪をひくと咳の長引きやすい方etc、まずはご自身のアレルギーを検査して、適応があればアレルギー免疫療法を始めてみませんか?
代々木の森耳鼻咽喉科 院長 森幸子
*参考文献:鼻アレルギー診療ガイドライン2020
スギ花粉は本来ヒトにとって無害な物質なのです。その無害な物質に対して身体が過剰に拒否反応を起こしてしまうのがアレルギーで、スギ花粉に対するアレルギーがスギ花粉症なのです。
私もそうでしたが花粉症の人にとっては、スギ花粉のみならず春そのものが憂鬱な季節となることは、本当に大きな損失です。
一方、ハウスダスト(=主に「ダニ」)アレルギーの人は、少し違う形で大きな損失があります。
慢性の症状には本人が気付きにくく、鼻が詰まっていても気にならず放置してしまう事が多いのです。しかし鼻が詰まると集中力が低下し、更に、いびき、虫歯、上咽頭炎や扁桃炎など、様々な症状を引き起こします。
つまりハウスダストアレルギーは、本人は鼻が悪いことが原因だと気づかないうちに、集中力低下による勉強や仕事の効率低下や、続発する様々な病気を引き起こすことが多く、その損失は計りしれません。
しかし私は現在では花粉症の薬を飲むこともなく、春を快適に過ごすことができています。
なぜかというと、スギ花粉のアレルギー免疫療法を受けたからです。
アレルギー免疫療法とは、アレルギーの原因物質を少量ずつ継続的に投与し、身体にその物質が無害であると覚えさせる治療です。一般的なアレルギー薬が症状を和らげる効果しかなのに対し、このアレルギー免疫療法は治癒の可能性がある治療です。
私の時は注射薬しかありませんでしたが、近年は舌下錠という経口薬での治療が可能です。
注射治療は半年程度、舌下治療は初めの3回は毎週通院し、その後は毎月通院して、最低3年、できれは5年以上治療を継続します。
治療効果が現れるまで半年程度はかかるとされており、来シーズンの花粉症を楽に過ごしたいなら早めに治療開始したいところです。また花粉症シーズン中には治療開始できませんので、その点も注意が必要です。
スギ花粉症の人にとっては、シーズン外も継続治療が必要なことは面倒ですが、スギ花粉症の不快なシーズンを快適に過ごすことができるので、9割の人が免疫療法をやって良かったという報告があります。
一方、ダニ(=ハウスダスト)アレルギーの免疫療法は、思い立ったが吉日、いつでも開始可能です。
日本において、アレルギー性鼻炎にかかっている人の割合は、ダニ24.5%と.スギ花粉38.8%とが最多です。
そのためか、ダニとスギ花粉の免疫治療薬はあるのですが、それ以外の花粉やカビ、動物等の免疫治療薬は日本にはありません。つまり残念ながら、ネコアレルギーやブタクサ花粉症がひどい人には、このアレルギー免疫療法は向きません。
しかし、ダニやスギ花粉のアレルギー免疫療法を受けると、他のアレルギーを発症しにくくなるという報告もあります。
またアレルギーは自然とは治りにくいとされており、特に近年のスギ花粉症の低年齢化で、学業や部活動、成長への多大な影響も懸念されます。
アレルギーの薬で眠くなりやすい方、花粉症なのに屋外活動の多い方、慢性的に朝はくしゃみや鼻水の出やすい方、風邪をひくと咳の長引きやすい方etc、まずはご自身のアレルギーを検査して、適応があればアレルギー免疫療法を始めてみませんか?
代々木の森耳鼻咽喉科 院長 森幸子
*参考文献:鼻アレルギー診療ガイドライン2020