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気象病について

台風や秋雨で体調不良?気象病について

最近「天気が悪いと体がだるい」「雨の日に頭が重い」と感じることはありませんか?
その不調、気象病かもしれません。

? 気象病とは

気象病とは、気圧・気温・湿度などの急な変化に体がうまく適応できず、自律神経のバランスが乱れることで起こる体調不良のことを指します。
血管の収縮や拡張が不安定になったり、ホルモンバランスが崩れることで、さまざまな不快な症状が現れます。

特に、梅雨時期や台風シーズン、季節の変わり目に起こりやすいとされています。

主な症状
めまい、頭痛、肩こり
倦怠感、関節痛、耳鳴り
気分の落ち込み、食欲不振、便秘
呼吸器の不調(息苦しさなど)

春(3〜6月)や秋(9〜11月)は気圧や温度の変動が大きく、体調を崩しやすい季節です。
体のサインを見逃さず、早めのケアが大切です。



気象病の対策方法

? 睡眠と運動のリズムを整える

ウォーキングや軽い筋トレなどのリズム運動は、自律神経を整える効果があります。
1日20〜30分程度、無理のない範囲で体を動かすことが血流促進につながります。
また、毎日同じ時間に寝起きすることで体内リズムも安定します。

☀️ 朝日を浴びて+朝食をとる

朝起きたらカーテンを開けて光を浴びましょう。
体内時計がリセットされ、自律神経の乱れや血行不良の改善に役立ちます。
さらに、ビタミンB群・マグネシウム・カリウムなどを多く含む朝食をとることで、神経や血流のバランスを整えることができます。

主な食材:
ビタミンB群 … 豚肉・玄米・納豆
マグネシウム … 海藻類・ナッツ類・ココア
カリウム … 果物・野菜・芋類

? 漢方で体質を整える「五苓散(ごれいさん)」

体内の余分な水分を排出し、血流やリンパの流れを整える作用があります。
むくみ・頭痛・めまいなどの改善に効果的で、気象病に該する症状によく処方されます。

? 夜のスマホは控えめに

夜にスマートフォンやパソコンを見続けると、ブルーライトの影響で脳が興奮し、交感神経が活発になります。
この結果、睡眠の質が低下し、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
寝る1時間前には画面を見るのを控え、照明を落としてリラックスしましょう。
ナイトモード(ブルーライトカット)を利用するのもおすすめです。



耳鼻咽喉科での治療:Bスポット療法(EAT療法)

気象病の症状に対して、**Bスポット療法(EAT療法)**が効果的な場合があります。
上咽頭(鼻の奥)には「迷走神経」が通っており、この部分の炎症が気象病の不調を悪化させることがあります。
Bスポット療法では、この上咽頭に抗炎症作用のある薬液(塩化亜鉛など)を塗布して炎症を改善します。

? 治療内容

炎症のある上咽頭に薬液を直接塗布します。
治療直後に痛みを感じることがありますが、炎症が治まるにつれて軽減していきます。
また、一時的に鼻水や痰に血が混じることがありますが、心配はいりません。

治療のポイント
炎症を抑えることで、めまいや頭痛、耳管機能障害の改善が期待できます。
継続的に治療を行うことで、自律神経のバランスも整いやすくなります。

まとめ

気象病は「気のせい」ではなく、自律神経や血流の乱れが関係する体の不調です。
「天気が悪いと不調を感じる」「めまいや頭痛が続く」ときは、自己判断せず、
まずは耳鼻咽喉科などの専門医療機関でご相談ください。

監修 代々木の森耳鼻咽喉科院長 森幸子

このブログはインスタグラムの投稿をブログ用に編纂したものです。


代々木の森耳鼻咽喉科では、気象病による耳や鼻・のどの不調にも対応しております。
Bスポット療法や漢方治療も行っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。